超高齢社会で輝く資格

ケアマネジャーは、福祉・介護の資格の中で高位の資格の一つです。介護保険法に基づく正式名称を「介護支援専門員」といいます。
都道府県が管轄する公的資格で、受験に際しては、事前に必要な資格や所定の施設や医療機関、事業所などでの5年以上の実務経験など、厳しい条件があります。試験は介護支援分野、保健医療サービス分野、福祉サービス分野から出題され、それぞれ深い知識と理解が求められます。
ケアマネジャーの主な仕事内容は、要介護支援者やその家族から要請を受け、相談に応じ、介護サービスの利用者が最適なケアを受けられるように、ケアプランという計画書を作成し、そのサービス提供者などとの連絡や調整をおこない、計画を実行させることです。さらに、そのサービスが的確に実施され、効果的におこなわれているかを検証、評価し、実情にあわせて再びプランを変更していきます。一人ひとりの状態、状況を見極めて、親身に対応する姿勢も大切なので、知識が豊富なだけでは務まらない仕事です。

このようにサービスの利用者と提供者を結ぶ重要で責任のある仕事のため、資格試験の合格率は20%未満と大変厳しいものになっています。しかし、一度取得すれば更新研修を受けるなどして継続的に使える資格なので、超高齢社会の今、日本では大変ニーズの高い資格なので、長く有効に使える資格であると言えます。また、施設や事業所などで働くだけでなく、経験を積めば独立して開業することも可能なので、いろいろな働き方を選ぶことができる資格でもあります。